2019-01-01から1年間の記事一覧

わが国の幸福モデルの終焉

第2次世界大戦から1990年代まで、 わが国では「大学を卒業し、多くの人が知っている有名な企業に入れば、人生安泰」 と考える人がかなり多くいました。 特に、年齢を重ねるごとにお給料や役職が上がり、 定年退職までの雇用が保証されていたことは、 多くの…

40年間を振り返って

まず、カミングアウトしたいのは、私のハンドルネームのフルネームは ゆっしーエレクトリック大佐 だということだ。 本名はまだ明かせないけど、 ゆっしーは、タレント名鑑に載るのが夢だから もし、タレントになったら本名で活動するので いつか、みんな、…

欠点の質問にはどう答える?

あなたが販売の仕事をしていたとして、 商品の長所をプッシュすることは簡単なはずです。 しかし、短所をうまく説明することは誰でも難しいと感じるのではないでしょうか。 「これにはどんな欠点がありますか?」と尋ねられたときに、 うまく説明しながらそ…

傍観者効果

1964年、アメリカ・ニューヨーク州で起きたキティ・ジェノヴィーズ事件は、 とても痛ましいものでした。 街中で堂々と女性が襲われ、 助けを求める女性に気づく近隣住民はいたものの、 助けに行ったり警察を呼んだりすることはなく、 女性は帰宅するまで…

キャンベル博士の性格テスト

心理学者キャンベルが行った性格テストによると、 自分に自信がない人ほど質問に対してイエス・ノーがはっきりせず、 回答にも時間がかかる傾向がありました。 そのような人は、 自分の意見をはっきりと主張することで非難されたりするのを常に恐れています…

マクリアン博士のキスの理論

イギリスの心理学者マクリアンによれば、情熱的なキスをする男性は、 結婚すると自己中心的でわがままな夫になる傾向があるそうです。 情熱的なスキンシップをしてくる男性は、相手に対する愛情がより強いからではなく、 単に自分の性欲に忠実なだけだという…

暗闇効果

アメリカの心理学者ガーゲンは、お互いに面識がない男女を6人ずづ集めて、 明るい部屋と暗い部屋で過ごさせるという心理実験を行いました。 参加者たちは、薄明の部屋ではごく当たり障りのない会話をするにとどまりましたが、 真っ暗な部屋では会話が減りつ…

自己効力感

物事を成し遂げるにはそのための能力や努力が必要なのはもちろんですが、 「根拠のない自信」というのも意外と効き目があったりします。 アメリカの心理学者バンデューラは、 どんな状況であっても自分は結果を出せるという、 自分に対する有能感や信頼感の…

自己説得効果

誰かから嫌味を言われたときに、「あれはどういう意味だったんだろう・・・・・・」 と思い悩んで、いつまでもモヤモヤしてしまう・・・・・・ という人は多いのではないでしょうか。 そのようなことで心を痛めるのは、良いことではありません。 他人の嫌味…

文脈効果

商品の価値は、品物それ自体だけにあるわけではない・・・・・・というのは、 誰でもわかると思います。 商品をどのように見せるか・提示するかがいかに重要であるかは、 メディアに様々な広告があふれている今の世の中を見れば 容易に理解できることでしょ…

社会的比較理論

会社での成績にしろクラス内での力関係にしろ、 自分がどのあたりに位置しているのかを常に気にかけている人は、 多いものです。 人間には、集団の中で自分がどの位置にいるのかを周囲と比較して 評価したいという欲求があります。 これは「社会的比較理論」…

ハロー効果

「初頭効果」などと並んで人に与える印象を大きく左右する心理作用に 「ハロー効果」があります。 人の印象や評価というのは、ひとつの要素で大きく変わってしまうものです。 たとえば、相手が有名大学出身だったりすると、 無意識のうちにルックスまで高く…

自我拡張

高価な時計やスーツを身につけて、自分自身の格が上がったように感じることは、 誰にでもあるでしょう。これは「自我拡張」と呼ばれる心理作用で、 自分の持ち物まで含めて「自分」であると認識することをいいます。 そのため、高級な物を身につけただけで、…

男女の脳の違い

彼女や女友達に悩みを打ち明けられて、アドバイスをしたら相手が不機嫌になったり 怒られたりした・・・・・・という経験のある男性は意外と多いのではないでしょうか。 これは、男女の脳の違いからくるといわれています。 男性が会話に「意味」や「目的」を…

欲求理論

人間を仕事へと駆り立てる主要な動機は 「達成」「親和」「権力」「回避」という4つの欲求とされています。 これはアメリカの心理学者マクレランドの説で「欲求理論」と呼ばれ、 この4つの欲求が仕事のモチベーションを左右するといわれます。 4つの要素のう…

好意の自尊理論

フラれて落ち込んでいるときに優しくしてくれた異性と新たな恋に落ちる・・・・・・ という経験は誰にでもあることではないかもしれませんが、 そういう話を聞くこと自体は少なくありません。 失恋や失敗などでネガティブな気持ちになっているときに優しくさ…

ボッサードの法則

1932年にアメリカの心理学者ボッサードが婚約中のカップル5000組に対して行った 調査では、それらのカップルのほとんどが お互いに歩いて行き来できるほどの近い場所に住んでいたという結果が得られました。 つまり、物理的な距離が近いほど心理的な距離も近…

新近効果

前回の投稿で、「初頭効果」について話しましたが、 それとは逆の「新近効果」(または「終末効果」)というのもあります。 これは、興味を持っている対象から最後に得た除法が、 特に重要なものとして強く印象付けられるという心理作用です。 つまり、別れ…

初頭効果

ビジネスでもそれ以外の人間関係でも、 相手に良い印象を持ってもらうためには、 初対面で相手に与えるイメージがとても大切です。 話の内容が重要なのはもちろんのことですが、 人間が相手から受ける情報の中でも、 最初に会ったときに受けたイメージや情報…

ヤーキーズ・ドットソンの法則

面接やプレゼンといった重要な場面で極端に緊張してしまい、 頭が真っ白になってしどろもどろになってしまったり・・・・・・ という経験は誰にでもあるでしょう。 人間は、他人に対して自分をよく見せようと思えば思うほどプレッシャーを感じ、 緊張してし…

アッシュの同調実験

人間は周囲の意見に流されやすいものです。 たとえそれが間違っていると思っても、 とりあえずみんなと同じ行動をしてしまうことはよくあります。 心理学者アッシュが行った同調実験では、 1人だけでは99%間違えない三択の問題でも、 サクラ6人と一緒に質…

心理的リアクタンス

学生の頃、「このTV番組を観終わったら勉強しよう」と思っていたのに、 親から「勉強しなさい」と言われて「今やろうと思っていたのに!」と思って、 勉強する気が失せてしまう・・・・・・ という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。 人間はいつもも…

ネガティブの閾値

「ケンカするほど仲が良い」というのは、ある程度本当のことです。 頻繁にケンカになるカップルは、 相手に対する怒りのハードルが低いということですが、 この怒りのハードルを「ネガティブの閾値」といいます。 一見するとネガティブの閾値が高いほうが円…

類似性・相補性の原理

心理学ではお互いの似ているところを「類似性」といいます。 「似た者夫婦」などという言葉がありますが、 人間は基本的に自分と似たところのある人に惹かれやすい傾向があります。 社会心理学者のバーンが行った実験でも、 意見や態度が似ている相手のほう…

好意の返報性

誰でも、相手に好意を示されれば嬉しいものです。 そればかりでなく、こちらも相手に好意を持つ場合が多くなります。 人の心は、元々そのようできているのです。人間は誰でも無意識に、 周囲に受け入れられたい、認められたいと思っています。 なので、自分…