アッシュの同調実験
人間は周囲の意見に流されやすいものです。
たとえそれが間違っていると思っても、
とりあえずみんなと同じ行動をしてしまうことはよくあります。
心理学者アッシュが行った同調実験では、
1人だけでは99%間違えない三択の問題でも、
サクラ6人と一緒に質問を受けた際に6人が間違った答えを示すと、
それに引きずられて正解率が3分の1まで下がってしまったそうです。
思わぬ方向に引きずられてしまう可能性は、
誰にでもあります。
集団の中で「おかしいことはおかしい!」と自分を貫くのは大変なことですが、
もしあなたがそうする倍には一貫して主張を曲げず、
ブレずに繰り返すことが重要です。
自分の意見が少数派でも、
もし賛同者がいるならよく相談して意見をまとめておくことも大事です。
多数派を切り崩す上で、
理にかなった根拠を説明できればなお良いでしょう。
周囲の意見、
特にマスコミやネットの意見に同調して、
不祥事を起こした個人や企業、
政治家をいっせいに攻撃するのも日本でよく見られる光景です。
同調圧力の正義感から、
より攻撃的になってしまうのです。