社会的比較理論
会社での成績にしろクラス内での力関係にしろ、
自分がどのあたりに位置しているのかを常に気にかけている人は、
多いものです。
人間には、集団の中で自分がどの位置にいるのかを周囲と比較して
評価したいという欲求があります。
これは「社会的比較理論」と呼ばれています。
他人と比較することで自分の立ち位置を確認し、
それにふさわしい行動や判断をしようとするわけです。
たとえば、
自分の選んだ商品が
人気商品のランキング内に入っているのを見て安心したりするのも、
社会的比較理論の一例です。
「みんなが選んでいる物と同じ物を選んでいる自分」に安心しているわけです。
日本は長い間「一億総中流社会」と呼ばれ、
大金持ちでも極端な貧乏でもない人たちが大半を占める世の中に
安心感がありましたが、
「格差社会」といわれる最近の世相では、
安心を得るのも難しくなっているのかもしれませんね。